この記事は、「これからトレカ業界に携わりたいと思っている人の将来の参考に」という想いで実施しているインタビュー企画「トレカで生きていく」の第2回記事です。
不定期で、現在トレカ業界に携わって生活している人にお話をお伺いしています。
今回は、「デネブログ」管理人のシルクさんにお話を伺いました。
※このインタビューは2024年10月17日に行われました。
ブログ開設、方向性を決めたきっかけ
——「デネブログ」はいつ頃から運営されているのでしょうか?
今からちょうど15年前にブログの方を立ち上げました。なので、ちょうど15周年ですね。
——たまたま記念すべきタイミングに。
ありがとうございます。
実は、15年前の当時は自分の方でルールに関して分からないことがあったら、当時あった「タカラトミーカードゲームダイヤル」というところにルールの問い合わせをして、その内容をまとめる備忘録を目的としたブログでした。
そこからルールだけじゃなくて、例えば問い合わせのきっかけになったデッキの話だったり、あとは自分が優勝した時に優勝したデッキレシピなんかを上げたりと、やりたい事が増えていくたびに方向性が変わっていき、最終的に現在の形に落ち着きました。
「デネブログ」という名前の由来
——「デネブログ」って、どういう意味なんですか?
これはですね、「仮面ライダー電王」といった作品があるんですが、それで「デネブ」というキャラクターが出てまして。
そのキャラが結構好きだったんですね。それに「ブログ」を付けたら「デネブログ」。語呂もいいしこれでいこう! というのがはじまりですね。
——ありがとうございます。flat-工房さんの時に意味を聞き忘れてしまって後悔していたので、今回聞けて良かったです。
余談ですが、「flat-工房」の「flat」の後に「-」が入っているのは、ID登録の際に「flat」だとIDに被りがあったらしくて、「flat」にハイフンを付けたら登録できたので、現在の「flat-工房」という名前になったと本人が仰ってました。
——ありがとうございます!
起きてる時間は大体動画かブログのこと
——今は「デネブログ」一本で生計を立てていらっしゃるんですか?
基本的には、ブログとYouTubeが主な収益源です。
プラスアルファで、父の仕事を手伝うことが時々あったりなかったりといった感じですね。
僕自身は、ブログメディアに関しては、先行きは怪しいなと感じている節はあります。
というのも、昨今はYouTubeなどの動画メディアだったり、SNSなどの外部メディアなんかに広告が出稿されることが増えたことで、昔に比べるとブログのような文字媒体での広告の収益性は下がったように感じます。
もちろん、いわゆるアフィリエイトみたいなのはブログメディアの方が当然運用しやすいのですが、それ以外の部分、例えばGoogleアドセンスでの広告単価に関しては、昔と比べてかなり下がったかな、という印象があります。
それだけじゃありません。
今でこそ無くなりましたが、広告をクリックしたらブラウザクラッシャーだったとか、マルウェアに感染したという時代もありましたから、特に平成のインターネットを生きてきた人たちは広告で気になるものがあってもそれをクリックしない癖がついている方が多い。
興味があっても広告をクリックするのではなく、わざわざGoogle検索してアクセスするんです。
なので、ブログメディアが今後収益を獲得していくのであれば、より良い便利なコンテンツを作ることで、ユーザーとの信頼関係を結ぶことが大事になると思います。
誰かの「推し」になることによって、普段なら忌み嫌われるアフィリエイトも、その人を活動を応援するツールになる。
そういったように、「この人の支援になった方がいい」と思って頂いたり、あるいはスポンサーを獲得することでの収入に繋げていくみたいな形で、より良いコンテンツを作ること自体が、収益につながるような時代になってきたかなとは思います。
——スポンサーでしたら、物が売れた手数料とかではなく、月々固定報酬の契約が多いですからね。
そうですね、うちみたいに何か1つのコンテンツを専門に扱う場合はターゲティングも100%ですし。
なのでしっかりと地盤作りができるなら、ブログもいけるんじゃないかと思うのですが、地盤作りの間は雀の涙みたいな収益になりやすいので、ちょっと今は時代が厳しいんじゃないかなと思っています。
しっかりとした地盤作りができるなら、なおのことYouTubeの方が収益性いいですしね。
——収益の比率はどのくらいなんですか?
実は自分の方ではあまり確認してないんです。
金額面が見えすぎちゃうと「お金目的」で動いてしまいそうになるので、なるべくお金のことは見ないようにしていますね。
——そうだったんですね。今は、何人体制なんですか?
今、自分1人だけですね。なので、僕が倒れたら更新が止まります。
——同じです。(笑)
(笑)
——一日のスケジュールはどんな感じなんですか?
新カード公開ウィークの時は、起きてからしばらくおまけパートの動画を作って、動画が公開されたらその情報をもとにブログを更新しつつ動画を作成して、動画が完成したら公開。
これで1日のほとんどが終わります。
あとは合間合間にイベント(デネブログCSなど)の開催準備をしたり、優勝デッキレシピ記事の更新をしたり、メーカーさんから頂いた案件の記事や動画を作成したり…といった具合です。
ブログも動画も、どちらも答えがないというか、どれだけでも時間がかけられるコンテンツなんです。
面白く演出できなかった動画が急なヒラメキで面白くなったり、逆に面白いと確信して作り始めた動画が実は面白くなかった、なんてことも多々あります。
なので30秒程度のおまけ動画でも、その編集には何度も練り直しがかかったために10時間以上かかっている、ということもザラにあります。
特にメーカーさんから頂いた案件のものは、既に対価をいただいている手前、何がなんでも面白いものを作らなければという気持ちが強く、納期のギリギリまで徹夜で作業することも多くありました。
ただ、そんな日々を送っていたある日、母から「あなたその体制でいると死ぬわよ」と真面目なトーンで言われ、最近はしっかり寝るようにしています。
——そもそもあまり寝ていなかったということですか?
僕自身が元々かなりロングスリーパーで、9時間以上寝ないと集中力がもたなかったり、すぐ風邪を引いたりしていた人間なので、それが突然朝8時まで寝ずに動画を編集して、そのあと仕事で12時に起きるような生活をしていたので、「あなた死ぬわよ」言われたという感じです。
——時間帯が心配になりますね。
YouTubeを始めたきっかけ
——YouTubeはいつ始められたんですか?
5年前くらいですかね。シモカワチャンネルさんとかflat-さんから、「動画は絶対やった方がいいよ、これだけしっかり記事とか面白いの書かれてるんだから、やってみたら」という話を受けて。
当時から自分1人ですべてを運営しているので、編集時間が無さそう、編集の技術が難しそうと言っていたら、flat-さんから「一旦うち(flat-工房)の動画を見てこい」と言われました。
なんのこっちゃと思って見てみたら、編集そのものはかなり簡素だったんです。
「うちのこの編集濃度で数字取れてんだよ」って言われて、それでハッと気づきましたね。
YouTubeは、第一に面白くあるべきで、編集自体は面白ければある程度簡素でも構わないんだと。
で、当時ハマっていた「ためにならない!!」っていうベイブレードとかを魔改造しているチャンネルがあるんですけど、あれが凄く面白くて。あれのデュエマ版みたいなものをやりたいなと思って、奇想天外なコンボとかルールを紹介する動画チャンネルとしてYouTubeチャンネルを開始しました。
——ブログとシナジーはありましたか?
やっぱり物書きって、監督や脚本家のポジションとやや近くて、少し裏方寄りなんです。
俳優みたいにそのコンテンツの顔として評価されることはほとんど無いので、いわゆる個性っていうものがなかなか発揮しづらい媒体だなと思っていました。
YouTubeの方でも電子音声である「ゆっくり」を使っているので、基本的には演者側が出てくるわけではないですが、動画の方が映像や音による演出が加えられる事で『デネブログ』というものの個性を際立たせることに成功したな、と思います。
あとは文章を読むことが苦手な人や、仕事で疲れたあとで文章を読みたくないという方も結構いるので、そういう人たちにもリーチできるようになったという感じはしますね。実際YouTubeを始めてからの方が、X(旧:Twitter)のフォロー数の伸びも全然違います。
文章表現はコロコロから教わった
——ブログをするにあたって、必要なスキルはありますか?
自分が凄く意識しているのは、文章の正しさだけではなく、直感的な伝わりやすさを重視することです。
これは、コロコロコミックを読んでいく過程で学びました。
コロコロコミック読者の子供たちって文章を読むことがまだ苦手な時期ですし、なんのせ面白くなかったら長文なんて読めないので、いかにして面白さだったり楽しさだったりを最初の一文で押し出せるかという点が大事になってくると思うんです。
短い文章で難しいことを子供でもかみ砕けるように簡潔に伝える技術だったりとか、子供を熱狂させたり、興奮させる文章だったりとかっていうのは、すごくコロコロから教わった部分があります。
そういった、ただ良質であるだけではなくて、伝わりやすい文章っていうのは、結構ブログでは大事になるスキルなんじゃないかなと思います。
表現が行き過ぎて詐欺みたいになってしまうと良くないですが、誇張表現になりすぎない範囲で、かつ刺激的な文章を書くバランス感覚というのが、今の時代は大事です。
そういった意味で、大人になってから読むコロコロコミックというのは、ひと味もふた味も違うものになってくるので、これから文章を書きたい、あるいはコンテンツを発信したいと思っている人がもしいたら、バイブルとしてあらためてコロコロコミックを読んでみることを勧めたいですね。
それから、コンテンツを見てくれる人が必ずしも自分と同じ知識量ではないことを認識したコンテンツ作りをすること。
例えば僕も、僕の周りもみんな《天災 デドダム》と言えばコスト・種族・パワー・文明・効果がすべてぱっと浮かびますが、そうでない人が見ていることもあるんです。
コメント欄で「クロスギアが出て引退したけど今のデュエマってこんな感じなんだ」と書かれてて、ハッとしました。
そうしたユーザーがもしプレイヤーとして復帰して、動画も見続けてくれたら、デュエマの未来も自分のYouTubeチャンネルの未来も明るくなる。

なので、もちろん現代デュエル・マスターズを遊ぶ人たちが不快にならない程度に、一時停止などを駆使すれば随分長く引退していたユーザーでもなんとなくは面白い部分が掴めるように構成するよう心掛けています。
それくらい「大変だけど頑張れば動画だけで全部わかる」と「外部サイトで調べないとわからない」の差は大きいと考えています。
使っているブログサービスは「FC2ブログ」
——「FC2ブログ」を利用されていますが、選んだ理由はありますか?
「FC2ブログ」はすごく古典的なブログサイトではあるんですが、当時は画期的でした。今でも使い続けている理由は、移転が面倒くさいからですね。(笑)
あとドメインパワーっていうのもあります。独自ドメインですけど、Googleって良くも悪くも中身見てるので、長く続いているかどうかって中身をちらっと見られるっていうのを聞いて、僕は移転しないことにしました。
ただ、有料プランが優秀で、有料プランでドメインを追加したりだとか、広告を無くしたり、テンプレートの編集が容易であったりとか、記事を書くときに関しても、アシストの機能が色々あり、比較的古典的なブログサービスの中でも便利って感じですね。
——第二倉庫はWordPressを使っていますが、他に選択肢は何かありますか?
基本的にはWordPressとFC2ブログの二強なんじゃないかなと思います。
——noteはまた別ですか?
noteはある意味、ブログサービスとは別軸のサービスだと思います。
例えばnoteなんかは自前で広告を付けることができないので、スポンサーを獲得してそのバナーを掲載したり、わかりやすいまとめページを作るということは不得意です。
一方で、サブスクだったり、有料記事の文化だったりというのはnoteが育て上げた文化で、実際にFC2ブログやWordPress系のブログでサブスクや有料記事を購入するというのはあまり見かけません。
そういったところで双方の利点をみて使い分けていくものだと思います。
——ブログを運営するにあたって、どういうツールを使っていますか?
Googleアナリティクスとか、FC2アクセス解析をときどき見ます。
それより良く見るのは、X(旧:Twitter)での記事の反応や盛り上がりです。やっぱりバズると嬉しいですし、もし自分の意図しない方向に捉えられてた時はすぐに修正できるので。
——面白いですね。第二倉庫は記事ごとの検索順位など数字を細かく見ているんですけど、デネブログさんは「見てくれている人の盛り上がり方」とかを大事にされてるなと。
そうですね!
——私がSNSが苦手ということもあってそうなりました。
実は自分もそんなにSNSが得意だったわけじゃなかったんです。
で、友達が結構自分のブログやYouTubeを見てくれてるので、どうやったらいいかと相談してみたんですが、理詰めでこうするべき!っていうよりは、「面白ければなんでもよくない? 面白いものを出していく必要がある」「それが最終的にデュエマの盛り上がりにもなるわけだし、それでなんぼか収入が入るって凄く良いことだと思うけど」というようなアドバイスをされてからは肩の力を抜いて、数字を狙ったコンテンツではなく、とにかくデュエマの面白いことや、良いと感じたコンテンツを発信するようにしました。
そうしているうちに、デネブログやその個人アカウントをフォローしていると、デュエマの面白いことや、良質なコンテンツに出会える!と太鼓判を頂けるようになりました。
重要なのは数字ではなく、遊びたくなること
——検索順位は一切見ないですか?
全然見てないですね。
基本的に、まず一つ目には面白いかどうか、それによってユーザーの人たちがどういう体験をするかっていうところを、重要視していますね。
例えば一番ブログメディアにおいて、アクセスが取れるのはやっぱり今でも他人の不幸だったり対立煽りだったりすると思ってるんですよね。
悲しい現実ですけど、他のブログメディアの伸び方を見ていても、数字を狙うならまず外せない要素になると思います。
一方で、それを数字だけのために取り上げるということは、コンテンツの寿命を縮めることだと思います。
カードゲームってすごい簡単にポックリ死ぬんですよ。信用のゲームなので。
自分の場合はデュエル・マスターズで24時間をできる限り過ごしていたい人間なので、であればそのコンテンツが、長続きした方が良い。
特に仕事がデュエル・マスターズである限りは、1日のほとんどをデュエル・マスターズで生きていけますからね。
デュエル・マスターズは今ちょうどリリースから20年超えたところですけど、将来的に30年、40年って続いていくことがあり得るわけじゃないですか。
その可能性を少しでも広げられるのであれば、その力添えをしたいっていう気持ちが強いです。
なのでユーザーの心理的に「うわ、またデュエマやりたくなっちゃった」とか、「デッキ改造してる最中だったやつ調整したくなっちゃった」とか、「新しいデッキ作っちゃお」みたいな形に心理が向くようにはしてますね。
ファンと作り上げるコンテンツ
——記事と動画で、コンテンツの方向性は使い分けていますか?
んー。あまり使い分けてないですね。
あるとしたら、コンボデッキで改善点が後から見つかりそうだったり、それこそ根幹から変わるかもしれないタイプなものについては、叩き台となるデッキを記事として先に出すくらいですかね。
記事であればミスや改善点が後から見つかってもそのまま修正すればいいですが、動画はミスや改善点が後から見つかっても修正が効かないので、記事で先に出すことでユーザーさんからリアクションをいただいて、実際にそのリアクションを反映した改善版として動画を作成すれば、効率がよくなります。
——ファンが多いって強いですね。みんなでコンテンツを作り上げている感があります。
そうですね。自分自身もそういうことをするの好きですし、そういう感じでやってます。
やっていて良かったことと
——ブログをやっていて良かったことを教えてください。
先日flat-さんの「工房祭」に参加させていただいて、突発でサイン会を開いたんですが、自分の目の前に50人以上並んで下さって、最終的に途中で打ち止めにしないといけないくらいの方が来て下さりました。
サインを書いているときに「この動画が好きなんです」とか、「デネブログさん見てデュエマ始めました」とか、そんな感じで。なのでブログとか動画をやっていて良かったは思いますね。
友人の存在に支えられている
——今後も一人で運営される予定で、人を増やす予定はありませんか?
これからも基本的には一人で運営していきたいと考えています。
やっぱり従業員として人を増やしちゃうと、その人たちの人生がかかってきてしまい、急に数字を意識しなければならなくなってしまうので、基本的な骨子の部分はこれからも自分で担っていきたいと考えています。
あとは単純に僕自身が人に頼ることにあまり慣れていないっていうところもあります。
ただ、幸いなことに自分の周りにはデネブログを手伝ってくれる友人が多くいるので、そういった方達への報酬については、より増やしていけるようにしたいなと思ってますね。
——どんな作業を手伝っていただいているんですか?
例えばここ最近で大きいのは『デネブログCS』という、オンライン通話を用いたデュエル・マスターズの大規模なイベントをやっているんですが、実際のイベント開催日に自分は対戦するゲスト側に立っているので、当日のイベントの運営は本当に友達に全部一任しています。
あとは、それこそ記事だったり動画だったりを出す前に、一回見てもらって、ここ面白い? とか、もうちょっと修正できそうなところがあったら教えてっていうデバッグをしてもらったり、競技で頑張っている友達に新カードに関する競技者目線での意見をもらったりしています。
なので、そういったことを、普段から「いいよ」って言ってくれる人達がいるっていうのは、結構大きいなって思いますね。
余談:デュエマは『黒城暗黒デッキ』から
——ご年齢は非公開でしたでしょうか?
いえ全然! 今33歳です。
——え! 一緒です。
ちょうどだから、コアな時期ですよね。自分が小学5年生だったかな、ぐらいの頃にデュエル・マスターズが始まって、友達から絶対遊んだ方がいいって言われて。
——その前は遊戯王やってました?
そうですね!「お前は絶対デュエル・マスターズをやった方がいいんだ、買え」って友達に言われて、そのまま近所のおもちゃ屋まで走らされました。
結局『黒城暗黒デッキ』を渋々買って、「ルール覚えて、俺とやろう」って言われるがままに遊んでたらいつの間にか自分でも驚くほどにドハマリして・・・・・・。
そこから今に繋がっているので、あの時に友達が言ってた「お前は絶対デュエマやった方がいい」は本当すぎて。(笑)
これでもしデュエマやってなかったら『デネブログ』は存在しないですからね。
ブログの収益化の選択肢について
——ブログ一本で生計を立てられるくらい収益が安定するのには何年くらいかかりましたか?
もともとは生計を立てる予定は無かったので、覚えてないですね……。
ただ、一番の転換期は立ち上げから2018年にカーナベルさんからスポンサードをいただいてから、自分のコンテンツには、企業がお金を払う価値があると感じてもらえるものなんだなというふうに自信がついて、そこからスポンサードをせっかくしてくださっている企業様のご迷惑にならないように、そしてそれに対してお応えができるようにしっかり全力で力を入れるようになりました。
そこからスポンサーの数が徐々に増えていって、現在だとスポンサーの数が6社いる状態なので、そういった感じでスポンサーが増えるにあたって、時間を割ける総量が増えていったみたいなところが、背景としてあります。
——これからブログを始める人が収益化しようと思った時に、スポンサー以外にどんな選択肢がありますか?
やっぱり一番はGoogleアドセンスだと思います。収益率も昔と比べてやや下がったとはいえかなりいいですし、一番最大手なので安心感もあると思います。
スポンサー獲得について
ですが、スポンサー契約についても強みを感じています。
企業側がGoogleアドセンスなどの広告サービスを使って実際に広告を出稿しようとすると、実際には中間にマージンが発生していますから、自分が得ている収益の3割前後ぐらいの数字を、企業側は出していることになります。
そこで、その位置の広告で得られている収益と同じ額での契約を企業側に提示することで、相手側からすれば3割引きの状態で提示されているような形になります。
もっといえば、その位置の広告で得られている収益より少ない金額で提示すれば、その効果は見た目以上に絶大です。
しかも、単一コンテンツのブログの場合、ターゲットとなるユーザーに直接広告を配信できるということになるので、相手からすればすごいアドバンテージが大きいと。
逆にこちらとしてはGoogleアドセンスなどの広告の場合、例えば育毛剤の広告だったりとか、歯周病の広告だったりとか、あまり見たくないものも出てくるんですよね。
視聴者さん的にも、せっかく広告が出るのであればデュエル・マスターズに関連した広告の方がいいじゃないですか。
Googleアドセンスって、良いところも沢山ありますけど、悪いところもあるので、使い分けが大事になってくると思います。
——広告内容は本当にそうですよね。
とはいえ、めちゃくちゃにおすすめができるわけではないです。
例えば、前述の通りGoogleアドセンスにはGoogleアドセンスの強みがあって、カードゲーム系の企業以外も出稿する関係で収益性は抜群に高いです。
他にも、スポンサー広告は企業様にもGoogleアドセンスと違って効果の分の対価を支払う形ではなくなってしまうので、そのリスクを鑑みてアドセンスより実際に低い金額を提示されることもあります。
ただその中で自分が、どっちの広告が表示されている方が自分自身のモチベーションを高められるかということを考えた時に、、デュエル・マスターズの広告がほとんどを占めてた方がやる気がでるな~と思ってやっているだけみたいなところがあるので、これは先ほど言った、守べき社員がいないからこそやれる戦法でもありますね。
アフィリエイトの提携先とブログの維持費
——アフィリエイトは、具体的にどこの会社がいいですか?
amazonと駿河屋さんが、TCGだと一番大きいと思います。
——楽天、Yahooあたりはあんまりですか?
デュエル・マスターズに関しては、そうだと思いますね。
——ブログの維持費はどのくらいかかっていますか?
有料プランも月額300円、年間で契約してると3,000円だし、ドメインもいくらなんだっけ、年間で2,400円くらいだった気がする。全然かかっていないですね。
——安い。簡単に始められますね。
非常に簡単だと思います。
今後の展望:デュエル・マスターズが50周年を迎えられるようにしたい
——今後の展望や予定、目指していることはありますか?
「デネブログとして」と言うとちょっと違和感があるかもしれないんですけど、デュエル・マスターズが50周年を迎えられるようにはしたいと考えていますね。
デュエル・マスターズが50周年を迎えている時、デネブログが終わっているとは個人的に感じていないので、デネブログというコンテンツの維持はもちろん大事だと感じているんですけど、それ以上にデュエル・マスターズというコンテンツが長続きするということを大事にしたいなと思っています。 あと、デュエル・マスターズが面白過ぎるので純粋に自分がもっとずっと遊んでいたいというのもあります。
デネブログはデュエル・マスターズから少し離れてる方だったりとか、10年以上デュエル・マスターズをされてなかったりとか、デュエマ自体はそもそもしたことがなくて、アニメちょろっと見たことがあるとか、ルールはちょろっと知ってるくらいだよ、みたいな方達も見てくださってるんですけど、そういった方達って、いわゆるダイヤの原石じゃないですけど、デュエル・マスターズというコンテンツに、自分に興味があるコンテンツが出てきた時に、即座に始めるんですね。
それこそ、この間『誓いの水晶(クリスタル・ブライダル)』っていうデッキが出たんですけど、これに関しては、凄くターゲットとして刺さるユーザーが多かったみたいで、うちの広告経由でもたくさん売れましたし、そこからはじめた・復帰された方が多かったです。

後はアイラちゃんを追っかけてモルトにやられる、みたいなうちの定番ネタがあるんですけど、その関係で『龍魂紅蓮譚』や『龍覇爆炎』からはじめた・復帰された方も多かったです。
やっぱりそういったところから、しっかりデュエル・マスターズのユーザーを増やして、デュエル・マスターズを50年続くようにしたいってところがありますね。
あとは、メディアの広がりで言うと、デネブログの他に、YouTubeチャンネルの方もなんですけど、「デネジオ!!」というサブチャンネルをしてます。
例えば昔(20年くらい前)のデッキと現代デッキを戦わせたら当然現代デッキが勝つんですけど、昔のデッキ側を2人チームにして、2人がかりで環境デッキと戦えば勝てるのでは!? みたいな企画を行ったり、「テキスト2倍デュエマ」っていう文字通りテキスト内にある数字を2倍にして遊ぶ企画があるんですけど、昔のデッキでも、テキスト2倍なら流石に今のデッキを倒せるんじゃないかっていう検証企画をやってみたりとか、今遊んでいるプレイヤーと過去に遊んだことのあるプレイヤーの双方が一緒になって楽しめるコンテンツ作りを目指しています。
——更新が楽しみです!
デュエル・マスターズのYouTube事情について
デュエル・マスターズがここまで長く続いて、これだけ伸び続けている理由の1つとして、YouTubeにおいてはいわゆるTCG二大巨頭を上回るほどに大成功しているという点が挙げられると思います。
特にそれに寄与しているチャンネルが「シモカワチャンネル」で、オリパの開封が気になるからとデュエマには興味が無いけど見ていた人たちが、徐々にデュエマをはじめていくという現象を多く見ます。
そうして「シモカワチャンネル」だけ見てたんだけど、いつしか「flat-工房」も見るようになったり、次第に環境も気になるようになって対戦動画チャンネルである「フェアリーch」や「けみくろ放送局」を見るようになったり、変わった入賞デッキや遊び方を見たくて「デネブログ」や「さばみそ。」を見るようになったり…といった具合に、それぞれが足りない部分を補いあうようにして、どんどんとデュエル・マスターズのYouTube視聴者層は拡大し続けています。
その人に刺さる、このカードゲームに興味を持って実際に視聴を続ける媒体が増えれば増えるほど、ユーザー人口が増えることに繋がるので、それ自体がデュエル・マスターズの市場拡大に貢献します。
もちろん、そうしたノウハウを公開することで自分の収益性は若干下がるかもしれませんが、逆にこうしたノウハウを公開せずに発信者というのがドンドン減っていくと、デュエル・マスターズがじわじわとやせ細っていく可能性も高まりますし、もしもデュエル・マスターズが終わってしまったらそこまでです。
なので、もし自分の収益が多少減っていったとしても10年先もデュエル・マスターズが続いている方が、そのメディア自体を継続できるんですよ。
それが20年先、30年先まで延長できるのであればそれに越したことはないと思っているので、自分は出来る限りデュエル・マスターズの記事を書く上でのテクニックや収益周りの事情をオープンにしたり、いろんな人の相談に乗るようにしたりしています。
人気のコンテンツとは
——一番人が集まるコンテンツはどんな記事ですか?
どうなんだろう。
あんまりアクセス数は見てないのでなんともいえないですが、リポスト数で盛り上がるものだと、例えば普段自分が知り得ない知識をしっかりアウトプットされているものだったりとか、あとは自分が調べるのが面倒だったりすることがバズる傾向にあると思います。
例えばループに関しての記事の場合、そのループが強いのは皆さん知ってるんですが、そのループルートを分かりやすく、かつ簡潔に説明するコンテンツって実は意外とないんです。
いざnoteとかを見てみても、わかってる人間が書いてるせいで、ある程度わかってることを前提とした文章が羅列されてたり、あるいは副次的に必要になるテクニックの話に分岐していくせいで、文章量が多すぎてわかりづらかったり…という事があります。
なので、僕の方でその競技者の方に取材させていただいて、そのループに関してなんも知識が無いくらいの人が、なんとなく分かった気になれるぐらいの、いわゆる取っ掛かりになるコンテンツを作ると、プレイヤーの方からの反響はかなり良いですし、数字としてもやっぱり伸びますね。
それだけでなく、より深い知識を欲する人が増えて、最終的にはその競技者の方のコンテンツへのリーチも拡大するようになるので、WIN-WINです。
——そのあたりにも、デュエル・マスターズを50年続けたいという、一本の芯を感じますね。
そうですね。
あと空きポストだったりするのは、今競技的な側面で言うとデュエル・マスターズはかなりの盛り上がりがある中で、どういった思想があってそのカードが追加採用された・不採用になったのかという『環境デッキのデッキレシピにおける時期ごとの変遷を解説するコンテンツ』です。
例えばラッカゴスペルの《ラッキー・ダーツ》が不採用となるリストが流行しはじめた時期がいつ頃で、それがどういった理由だったのかだったり、《エマージェンシー・タイフーン》ではなく《勇愛の天秤》や《バーニング・フィンガー》が主流になった時期と理由をひとつにまとめたサイトや動画というのはありません。




まとまっていない形であればいろんなところに散らばっていますが、それを一纏めにすることで、未来から過去を俯瞰で見やすくなるわけです。
ただ、何故無いのかというと単純明快で、取材をするにあたって最低でも10人くらいに取材をしなければいけないし、デッキリストも何年分もまとめて確認した上でデータを照合しなければならないからで、それはかなり難しいことです。
しかし、そういったコンテンツっていうのは今すごく求められていますし、もし実現すれば人気のコンテンツとして相応の数字が獲得できると思いますね。
これからトレカのブログを始める人に向けて
——これからトレカのブログを始める人に向けてコメントをいただけますか?
表現力に関しては、前述のコロコロコミックだけでなく、ニュース番組『WBS』で学んだことも多くあります。
テレビ東京系列で深夜にやっているニュース番組なんですけど、いわゆる現在大企業の経営者の立場の人たちも見るような大御所のニュース番組で、それこそ大企業の社長に単独の独自取材ができるレベルなんですよね。
ニュース番組の中でもかなり難しい話をしているんですけど、バラエティニュースとは違って、大企業の重役の方達も見られるコンテンツですから、情報を正確に伝えるだけでなく、市場への影響を詳細に伝えなければならないです。
一方で主婦層なんかも見られますし、そこが大きな視聴率元になったりもするので、視聴の離脱率を上昇させないために簡潔に分かりやすく説明しなきゃいけないという、この板挟みにあっているコンテンツだなというふうに視聴して感じました。
そこでの画面上での図式などによる演出の工夫や、ナレーション上での原稿や喋り方の工夫というのは、凄く勉強になりました。
これのおかげで、難しいルールややや複雑なカード能力を簡潔に伝えられるようになったといっても過言ではありません。
また、メディアをこれから始められる方に関しては、何が数字になるかということよりも、まずその視聴者の人たちの満足度を与えられる、例えばそれが10年先、20年先にバイブルになるようなものを作れれば、それが資産になるので、そういったものがやっぱりデュエル・マスターズの盛り上がりにも繋がってくると思うので、そうしたコンテンツが増えてくれれば嬉しいなと思っていますね。
——本当にそうですね。
デュエル・マスターズでこれまで活動してきたことを還元するコンテンツを作ったりだとか、あるいは人の役に立つものを作っていく事が、最終的には自分自身の存在意義みたいなものにも強く関わってきて、自分のアイデンティティを支えてくれたり、あるいは立ち位置を作ってくれたりもします。
是非、この機会にはじめてみてはいかがでしょうか。
——ありがとうございます。
flat-さんの時と比べて、数字とか内情周りの話が少ないですけどいいんですか?
——いいんですか!? よろしくお願いします。
延長:Twitter中心の運用へシフトしたことが転機に
ブログのアクセス自体は年々少しずつ減り続けているところがあります。
その一端としては、X(旧:Twitter)の運用をメインにしはじめた点が挙げられます。
ブログを強制的に見せさせようとするのではなくて、Xで軽く触れられるようにして、ユーザーさんにしっかり満足していただけるようにすることによって、認知度自体を広げる方向にシフトしたためです。
スポンサーがうちに出稿してくれた時に、X(旧:Twitter)上でもツイートでスポンサーの紹介をするので、実際ブログとX(旧:Twitter)のどっちで見られているかなんてことは企業にとってあんまり大事じゃなくなったのも大きな理由です。
「デネさんが紹介してるし利用してみよう」とか、「デネさんが紹介してるやつ結構いいな」みたいな感じでリアクションがついていくことが大事だと思っているので、ブログのアクセスだけを取りに行くことではなく、X(旧:Twitter)の運用を含めた、総合的な満足度を取りに行くようにしました。
その結果として確かにブログのアクセスが減った部分はありますが、例えばamazonのアフィリエイトだったりとか、スポンサーの広告のビュー数に関しては、昔と比べて格段に増えてます。
そこは大きな転機でしたね。最初は一回試しにやってみようぐらいだったんですけど、全然雲泥の差だったんで。
延長:ぶっちゃけた収益の話
——収益はどのくらいなんですか?
収益については、例えばアフィリエイトの方は、その月の新商品にもよりますが平均すると昨年は約10万くらい。
金額は出せませんが、それとは別にスポンサー様方からも頂いており、その2つがブログの維持費になっています。
広告がほぼデュエル・マスターズオンリーな方が、自分のモチベーションにも繋がるので。
契約が長いところは費用に対して割に合わない時期からずっと応援していただいていたところがあるので、その点の還元として現在のブログ規模からすれば安い価格のままにさせて頂いているショップさんもいます。
あと、YouTubeの方ですが……
これ希望ない話なんですけど、あんな規模感なくせして、だいたい平均して16万とかになります。
これは明確な理由があって、8分以上の動画じゃないんで、そもそも広告が1回分しか入らないんです。
広告って基本的に視聴維持率で倍率掛けるんですよ。なので、例えば1回目って視聴維持率100%なので100%入るじゃないですか。
その後、例えば8分の動画で広告が2回入る時って、視聴維持率が例えば60%だったら、2回目のやつは大体60%くらいの収益が追加で入るんですよね。
そういった仕組みで再生数あたりの単価が変化するわけです。
なので、端的にいえば短い動画って基本的に収益出ません。もう全然ダメです。
あとは別に毎日投稿しているわけではないというところはありますね。
例えばこれが、月あたりだいたい10~13本になるんですけど、これが30日で30本出てたら32万近くは収益が出るって話ですね。
ただそんなことすると僕死んじゃうので、やりません。
スポンサー広告はYouTubeにも出していて、実際にYouTubeで見て利用される方も多く、そうした背景から契約を継続されている企業さんも多いと思いますし、現在の収益事情はYouTube抜きには語れない実情があります。
それぐらい、ブログだけで採算をあわせるのは難しい時代だと思います。
延長:逆に第二倉庫さん大丈夫ですか?
逆に第二倉庫さん大丈夫ですか?
——うちは去年と今年でだいぶ状況が違っていて、去年(2023年)は多分TCGメディア界トップクラスに収益が上がっていたと思います。ただ、本来得られるはずの数字の限界をおそらく越えすぎていたのもあり、2024年夏のGoogleのアップデートの影響で下がりました。今はAmazonで5万、別途1~2万くらいある程度ですね。で、ここからまたやっていこうかなとリニューアルを今年したところです。
なるほど。やっぱりそれはGoogleのコアアップデートで大きく落とされた感じなんですか?
——98%くらいそれで。あとは私が元の「第二倉庫」を完全に止めてしまったというのもあります。今は更新されていない元の「第二倉庫」が月々5万円を上げている状態ですね。
そうなんですね。
——やっぱり振り返ると、ユーザーさんに新しい価値を提供できていないコンテンツを持てば持つほど、度々来るアップデートで下がりますね。ただデネブログさんのアクセス数の推移も見てましたけど、やっぱりファンが多いと落ちないですね、アップデートが来ても。
良くも悪くもアップデートでは変わらないですね。Googleのアップデートで一喜一憂するのが嫌でTwitterにシフトしたみたいなところはあります。Twitterだと良質であれば伸びるじゃないですか。それで収益を上げる方向にシフトして。それこそAmazonアソシエイトに関しては伸びる時は本当に伸びるんで。
——私が元々ウェブデザインとSEOを専門でやっていた人間で、第二倉庫を立ち上げる時に、そのノウハウを活かして、「みんなが本当にほしい情報はこれだろう」という仮説を立てて、サイトを設計して運用を開始しました。で、更新量をめちゃくちゃ上げたんですよね。その結果、当時のSEOとしては上手くハマりました。
——特に最近のGoogleの傾向として、私の仮説ではユーザーの行動の満足度を測っていて、なので、ユーザーが満足しないと意味がないんですね、メディアもコンテンツも。っていうので、そっちに限界までシフトしたコンテンツ作りをしようとしてのリニューアルをしました。すごく時間がかかってしまい、売上が5万まで落ちました。
僕視点で怖いことは、X(旧:Twitter)がもしここで爆発してしまうと……やっぱり今ここからの動線が結構強いというか、ユーザー側を満足させることでリツイートなどで拡散して貰える方が直感的でわかりやすく、GoogleのSEO対策というあまり直感的でないことをあまりしたくなくて、その動線を諦めた結果が今のデネブログです。
なので、X(旧:Twitter)からの導線が崩れてしまうと、またSEO対策を学んでそこに寄せにいかなきゃいけないのが怖いところですね。
——どこかに依存すると危ないですよね。
延長:デュエマ界隈は横の繋がりが広い
デュエル・マスターズ界隈が、結構横のつながりが広いのに関しては、とり店長ってご存知ですか? 彼が元々「カードキングダムの練馬春日店」をメインで運営していた時に、コロナのちょっと前なんですけど、2021年だったかな、インフルエンサーオフ会というのを開きまして、その時初めてflat-さんと会ってるんですよ。
他にも例えばイラストレーターの方だったりとか、あとはコンプオフのモルさん店長だったりとか、いろんな大御所の方達がいらっしゃってて、そこで交流をとって「デュエマってさ、もっと広げる余地絶対あるよね」って話をして、そこから、いろんな人たちと知り合って。
ここでflat-さんが「とにかく採算とかじゃなくて、界隈が盛り上がるならなんでもOK」みたいな感じで、とにかくなんでもアクティブに動いてくださって。
そのおかげもあって、デュエル・マスターズのインフルエンサー同士で、会ったことも話したこともないみたいな人間は、それぞれ誰もいないと思うんですよね。
僕もそこで知り合った様々なインフルエンサーや、イベンター、ユーザーに支えられています。
しかもflat-さんって忘れがちですが、YouTuberとしてだけでなく実業家としても上位の存在なんですが、内容が面白ければ特に報酬が絡まない話でもすぐに相談に乗ってくれたり、力を貸してくれたりするんですよ。ただでさえ多忙なのに、本当にありがたい話です。
そうした周囲の支えも結構大きかったなと思いますね、うちの転換点としては。
——ウィクロスでカード化された時もびっくりしました。
あれはびっくりしました、僕も。
あの企画をきっかけに沢山の方がはじめてくださったので、また何か面白い企画があれば是非お声がけ頂きたいですね。

延長:人として推されるのが大事な時代
収益周りは本当に推しの方が支えて下さった節が沢山あるなと思っているので、これからメディアを立ち上げるには、そこが今は大事なんじゃないかなと思いますね。
わざわざ広告経由でお買い物するなんて、よほどそのコンテンツにありがたみを感じてないと、ほとんどしない時代ですし。
——AIが出てきているので。余計にそうですよね。
そうですね。人として推されるのが今は大事な時代になってきたんじゃないかなと思います。
——第二倉庫はそこが不得手なところです。機械的になりがちというか。
そうだったんですね。
僕としては人気最上位群でないトレーディングカードゲームの情報をまとめるという、他の人があまりやりたがらないコンテンツを沢山されていて、それって採算度外視になりやすいので、頑張ってるなあと思ってましたけどね。
——何のまとめですか?
ポケカ・遊戯王・デュエマ以外のトレーディングカードゲームもしっかりまとめていたり、人気どころに関しても優勝デッキのまとめでそれぞれのデッキの簡単な動きをまとめたり、それぞれのカード価格とかが出てて、こういうのは大変そうだなって。
——確かに大変ですね。
新しい第二倉庫では収益性やコスパ面を完全に度外視してやってるんですけど、余計に大変になりましたね。
今って、デッキ解説とかも、そんなにじゃないですか、わかりづらいというか。それ読んで本当にそのデッキ触れるかなって。根本がわからないみたいなことが多かったり。あともうちょっと情報がほしいのにとか。特に手に入りづらいのは弱点とかですよね。
そうですね。
——そういうのをちゃんとほしいですし、いろんなデッキレシピも一緒に教えてくれって思うところがあったので、X(旧:Twitter)を徘徊してですね、優勝デッキを網羅的に取得してきて、平均の採用枚数とか、弱点とかを並べて、そのデッキの入門をするならこれを見てくれみたいな、そういう作りにしています。
環境記事についても、どの週で各デッキのシェア率がどのくらいでというのを算出して、これが知りたいでしょ、みたいな。これ、やってみて分かりました。大変ですね。

僕はそういう分野が結構不得意だったりするので、ただただすごいなと思って尊敬していますね。
ブログってそもそも一つの記事に対して1,000PVを稼ぐこともかなり難しいというか、1,000PVを稼げるのって、ブログを書いてらっしゃる方の中でも、おそらく上位1割くらいの話じゃないですか。10,000PV稼いだらそれこそはちゃめちゃにすごいみたいなコンテンツなんで、そこで参入してくる人には凹まないでほしいですね。
YouTubeで全然10万再生とかいきますけど、そもそもYouTubeだって登録者数1,000人いったら上位数%なわけで、可視化されてる上位のコンテンツがそうだからといって必ずしも万人がそうなれるということではないわけです。
それこそnoteってリツイートによって例えば金額が大幅に下がるやつとかもあるじゃないですか。
で、300リツイートとかいってると超バズってる!ように見えますが、ってことはリツイート経由で買ってる人間300人ですからね。ようするに視聴数は300のはずなんですよ、お金をちょっと高めに払ってリツイートせずに購入してる人もいるとは思いますが、それにしたって、4~500人見たかどうかというところになります。
そう考えると、1,000人に見られるって、無料の媒体だとはいえ、凄いことではあるんですよ。なので、上位とのPV数の差で凹まないでほしいですね。
延長:企業に勝てるポイント
ブロガーやYouTuberを目指されている方に1個話しておきたいことは、上手くいっているコンテンツって、だいたいそれで生計が立つようになってくると、24時間をかけられるようになって、結果的に普通の学生とか社会人では到底成立しないようなメディアが立ち上がったりすることがあります。
企業さんも結構すごいコンテンツをよく出されるじゃないですか、それこそガチまとめさんなんかも凄いですけど、あれって逆に企業なんで、お金を払わずに記事を書かせたり、動画を作らせたりすることはできないし、監修せずに出すこともできないし、まして徹夜で作業させて深夜に投稿させるなんてこともできないですよね。
逆に一人でやってる時のメリットっていうのはまさしくそれで、企業に唯一勝てるポイントとして、迅速さと、どこまで攻めるかの責任の所在は自分一人にあるので、とにかくスピード感では勝ちやすいし、あとは攻めたコンテンツを出しやすい。
——本当そうですね。
あとは企業さんだとコストがかかりすぎて面倒くさがるコンテンツ。それこそ第二倉庫さんが今やってるようなコンテンツっていうのは、本来的には企業がかなりやりたがらないコンテンツなのですごいと思います。(笑)
——隙間です。(笑)
延長:メディアの大切さ
——デュエル・マスターズではないですけど、Shadowverse EVOLVE、更新止めちゃったんですよね。エボルヴだけはプレイヤーの方から結構メッセージが来て、まとめサイトがどこにも無くなっちゃったから再開してほしいみたいな。
本当これ申し訳ないと思いながら、情報が無いものをちゃんとプレイヤーに届けて、界隈を盛り上げたいですよね、メディアとしては。
そうですね。やっぱり今デュエル・マスターズのメディアがかなり多いことが、プラスに働いている側面が大きいと思います。
デュエル・マスターズを引退した、もしくは休止中の人がYouTubeによってデュエル・マスターズというコンテンツに触れ続けるわけです。
普通は新商品を出してもその人の視界に入らなかったために、もし知ってたらはじめた、あるいは復帰したかもしれないのに、リーチできずに過ぎ去っていくということは多々あります。
引退または休止した人がデュエル・マスターズに関する記事や動画を見続けるというのは、そうした出来事を極端に減らしてくれるんですよね。
そういう潜在的な新規層や復帰層を生み出すことに成功しているのは、デュエル・マスターズっていうコンテンツの強さだと思いますし、それを公式の方もわかってくださっているのか、結構デュエチューバーさんだったりとか、インフルエンサーの方たち、プレイヤーの方たちを広く拾い上げてくださっているのは凄いなと思いますね。
それこそドラゴン娘のショート動画なんか今800万再生ですからね。プロデューサーのてでぃーさんをはじめ、様々な方の努力が実った結果だと思います。

4月には新たな構築済みデッキも発売!

先日ドラゴン娘になりたくないっ!のチャンネル内でアンケートがあったんですが、『ドラゴン娘』がデュエル・マスターズって知らなかったって投票した人が4割もいたんですよ。
知った後は、キャラクターの推しグッズとしてプロモカードとかをみんなが買ってくださってるっていうのを知って、嘘だろみたいな。
今までプレイヤーしかいないようなトレーディングカードゲームだったので、そういう新たな層が生まれたのは結構でかいなと思いますね。
やっぱりメディアで明確に伸びる伸びないの差は、それこそflat-さんも仰ってましたけど、視聴者が見たいものをちゃんと見せられているかっていうところは、結構大きいかなと思いますね。
簡潔にデッキのことを説明しているように見えて、登場するカード名のカードテキストが全部頭の中に入っていないとそもそもわからないコンテンツになってしまっていると、初心者はもちろん理解できないですし、逆にカードテキストが全部頭の中に入っている人は、そもそもそのコンテンツを見なくてもデッキレシピを見た時点でだいたいわかる、みたいな感じになっちゃうこともあります。
そうしたどっちつかずのコンテンツを作らないようにすることは大事です。
——あともったいないのは、採用カードの一枚ずつの説明から入る記事とかですね。
そうですね。そもそもデッキの概要が分からないと、その文章頭に入らないよってこと結構ありますね。
延長:再度、これからトレカのブログを始める人に向けて
ブログって基本的に、人に何か話すことが苦手っていう人に、むしろ始めてほしいコンテンツですね。
YouTubeの動画を生声で撮ったりとか、生放送したりするのって、発言を後から修正しづらいんですよ。
動画に関してはリテイクを何度もすればできるんですけど、それにしたって時間がかかりすぎるし、あとは連続性がなくなって不自然になったりもする。
なので、なるべく修正回数を減らす傾向にあります。
一方でブログっていうコンテンツは、最初土台は頭からお尻まで書き出してみて、これじゃ分かりにくいってなった時に、いくらでも削除もできるし修正もできるし順序の入れ替えも簡単にできるんですよ。
これって、人と話をするのがあまり上手くない人でも、下駄を履かせてくれるコンテンツなんですよね。
「デネブログさんの記事って分かりやすくて、言語化も上手くて凄い」と良く言っていただけますが、僕自身は言語化とか、順序立てての説明が実はあんまり得意ではないんです。
でも、編集時間をかけることで、何度でも書き換えて、削減したり順序を入れ替えることによって、さも話すことが得意であるかのように見えるほど、人に伝わりやすい文章にすることができる。
そこがブログメディアの強みだと思います。
余談ですが、自分がYouTubeを「ゆっくり」(電子音声)で始めた理由もそこに起因しています。
生声で撮り続けると、順番の入れ替えがなかなか難しい。発言のトーンの差が結構露骨に出てしまうので、慣れるまではそこで時間を大きく消費してしまいます。
ですが「ゆっくり」は、いくら最初に書いた文章から順序を変えたり、文言をちょっと変えたとしても、そこの編集コストはほとんどかからないんですよ。
だからブログや「ゆっくり」などの電子音声を用いた動画作成というのは、人と話すのは少し不得意だけど、自分が良い・面白いと思ったことを人に伝えたい、あるいはそれによって人に共感して欲しいと思う人には絶対はじめてみて欲しいですね。
そうした沢山の方の発信活動によって今後もデュエル・マスターズが長く続いたらいいな、と思います。
——本当にその通りですね。本日は本当にありがとうございました。同じTCG専門メディア運営者として、これからも機会があればお話させてください。
このインタビューが、トレカ情報メディア運営を目指す人の参考になれば幸いです。
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